(仮訳)ヨーロッパ産コガサタケ属2新種およびコガサタケ属・ツチイチメガサ属モノグラフの訂正
Hausknecht, A. 2009. Two new Conocybe species from Europe and corrections to the monograph ConocybePholiotina. Österreichische Zeitschrift für Pilzkunde. Available at: https://www.cabdirect.org/cabdirect/abstract/20103086589 [Accessed October 20, 2018].
【R3-05597】2018/10/20投稿

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3行まとめ

イタリア産Conocybe panaeoloidesおよびオーストリア産C. reinwaldiiの2新種を記載した。
前者の記載に伴い、柄が根状である場合が含まれるようにSubleiosporae亜節の概念を修正した。
また、2009年のモノグラフに掲載された検索表を修正し、誤記を訂正した。
Italia, Abruzzi, Teramo, Torrente Vezzola

(新種)

Conocybe panaeoloides Hauskn. & Zugna
語源…ヒカゲタケ属のような(傘の色と模様から)
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【よく似た種との区別】
Conocybe dumetorum var. phaeoleiospora
本種より傘のサイズが小さい
本種と異なり傘が紫色を帯びる暗褐色ではなく暗褐色~帯黒褐色
本種と異なり担子胞子表面が小皺状~凹凸状ではなく鈍頭の孤立した疣状
Conocybe subleiospora
担子胞子表面が光学顕微鏡下でほぼ平滑、SEM下で不規則な小皺状粗面
本種と異なり柄の基部が塊茎状ではなく根状
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種と異なり担子胞子が狭楕円形~扁桃形ではなく楕円形
Austria, Carinthia, Spittal an der Drau, Malta, Schlatzingerau

(新種)

Conocybe reinwaldii Hauskn. & Zugna
語源…Karl Friedrich Reinwald氏に献名
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【よく似た種との区別】
Conocybe microrrhiza var. parvispora
本種より子実体のサイズが小さい
本種ほど子実体が明色でない
本種と異なり傘が淡橙色~クリアオレンジではなく黄褐色~褐色
本種より偽根が短い
本種より担子胞子の幅が狭い
本種と異なり担子胞子が正面視でレンズ形なのではなくしばしば顕著な豆形
Conocybe microrrhiza var. tetraspora
本種と異なり傘が淡橙色~クリアオレンジではなく帯赤褐色~暗褐色
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が正面視でレンズ形なのではなく楕円形
Conocybe incarnata
顕微鏡的形態がいくぶん類似している
本種と異なり子実体がワイン赤色
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子がレンズ形でない
Conocybe myosura
担子胞子のサイズが類似している
本種と異なりヨーロッパの外に分布する
本種と異なり草地ではなく熱帯雨林などに生息する
本種より子実体が柔らかい
本種と異なり傘が淡橙色~クリアオレンジではなく黄褐色
本種と異なり傘に乳頭突起を有する
本種ほど偽根が顕著でない
本種と異なり担子胞子がレンズ形ではなく楕円形